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ADI-R

ADI-R:生育歴を聞く面接

ADI-R(Autism Diagnostic Interview, Revised)は、本人ではなく保護者や養育者に対して行う、構造化された面接です。訓練を受けた専門家が実施します。目的は一つで、子どものころに何があったかを、できるかぎり正確に再構成することです。

なぜ生育歴なのか

自閉症の診断基準は、特性が発達の早い段階から存在することを求めます。だから評価には、今の様子だけでなく、昔の情報が必要になります。

ADI-Rは、とくに4歳から5歳ごろの様子を細かく聞きます。言葉の発達、やりとりの始まり方、遊び方、反復的なふるまい、変化への反応です。

ADI-Rはとても時間がかかります。2時間を超えることもめずらしくありません。日本で受けられる場所が限られているのは、この負荷のためでもあります。

大人の評価での難しさ

これが大人の評価でいちばん多い実務上の壁です。必要なのは三十年、四十年前の記憶で、それを語れる人がいないこともあります。

親が亡くなっている、関係が切れている、記憶が薄れている。いずれもよくあることです。

そのときは、手に入るもので進めます。通知表と所見、母子手帳や乳幼児健診の記録、写真、動画、作文や日記、そして本人の語りです。

ADI-Rができないことは、何も否定しません。評価は別の材料で進められます。生育歴が取れないという理由だけで、診断が出ないわけではありません。

このあとどうするか

日本で評価を受ける道筋と、生育歴をどう揃えるかは、大人の自閉症にまとめています。

観察のほうの道具はADOS-2です。この二つは組みで使われることが多いです。

原版の質問票は著作権で保護されています。このページでは内容を説明するだけで、項目は複製していません。ここにあるものは診断ではありません。お問い合わせ。