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RAADS-Rテスト結果の読み方

RAADS-Rテストの結果をどう読むか

点数が出たあとに、いちばん多い質問はこれです。この数字は何を意味するのか。答えは、多くの人が期待するより小さいものです。

65点という線の出どころ

RAADS-Rは2011年に発表され、そのときのスクリーニングの目安が65点でした。もとの研究では、この線は自閉症と診断された人と、診断のまったくない対照群を、ほとんど誤りなく分けることができました。

その数字は、対照群が診断のない人たちだったからこそ出たものです。実際に検査を受けに来る人は、そういう集団ではありません。

その後、実際の臨床の場で行われた研究では、65点は自閉症ではない人もかなりの割合で拾ってしまうことがわかりました。とくに不安、うつ、ADHDのある人です。つまり65点を超えることは、自閉症以外の多くの理由で起こりえます。

では何を見ればいいか

合計点よりも、4つの領域の形です。

出方 読み方の手がかり
全体が平らに高い 生涯にわたる広い特性の型と合いますが、全般的な不安でも似た形になります。発症時期がここを分けます。
対人関係だけが高い 社交不安でも同じ形が出ます。違いは、人と会ったあとに回復が必要かどうか、そして子どものころからあるかどうかです。
感覚と運動だけが高い 感覚の処理の特性は、自閉症の診断がなくても単独で起こります。
低いのに生活は苦しい 長く自分を隠してきた人に起こります。CAT-Qが高ければ、この組み合わせ自体が情報です。

点数が低かった場合

自閉症ではない、という意味にはなりません。自己記入式の尺度は、自分の内側をどれだけ外から見られるかに左右されます。何十年も自分を調整してきた人は、その調整を特性として数えないことがあります。

逆向きの項目が入っているのはそのためです。それでも、よく隠せる人を見落とす問題は残ります。

点数が高かった場合

評価を受ける価値があるかもしれない、ということです。それ以上ではありません。

この手のスクリーニングは、拾い上げるよりも外すほうが得意です。高い点数を持って評価に行って、別の説明が見つかることは、よくあります。それは失敗ではなく、まさに評価が答えるべき問いです。

ここで使っている項目は原版の文言ではなく、発表されている構成に沿って独自に書いたものです。この作り直しは妥当性の検証を受けていません。原版の研究が、そのままこの結果に移るわけではありません。

次にすること

評価に進む場合は、大人の自閉症に日本での窓口と、生育歴という難しい部分についてまとめています。

自閉症だけではないかもしれないと思う場合は、ADHDテストが17項目を一度に見ます。ADHDと自閉症は重なり合い、片方だけを調べるともう片方を見落とします。

RAADS-Rテストをもう一度受ける80問、15分ほど、無料です。

よくある質問

何点だったら自閉症ですか

そういう点数はありません。診断は評価から出るもので、質問票から出るものではありません。

この結果を病院に持っていっていいですか

点数そのものよりも、答えを見ながら整理したことのほうが役に立ちます。いつからか、どの場面で、何を失っているか。それは診察で必ず聞かれることです。

何度も受けたら点数が変わりました

自己記入式では普通のことです。生涯にわたる枠組みで答えようとすると、その日の調子や、何を思い出すかで振れます。形が安定しているかどうかを見てください。

このページにあるものは診断ではありません。お問い合わせ。